絵コンテ/映像の用語

 



絵コンテ/映像の用語■

【カメラ動作/カメラワーク・演出の基礎用語】

よく使うカメラの動作名やカメラワーク・演出の種類です。ここに記載してあるのは超基本的な用語ですので、覚えましょう。

【カメラ動作】

トラック(Track):上下左右移動
ドリー(Dolly):被写体に向かって前後移動(トラックと類語)
タンブル(Tumble):回転


【ショットの種類】

「ショット」とはカメラのフレーミングのことです。ハリウッドではカットのことをショットとも呼びますが、日本では「ショット」はフレーミング、「カット」はシーンの最小単位 という使い方が多いので、当授業では「ショットはカメラのフレーミングの意味」として紹介します。

ショットの種類

①エクストリームクローズアップショット 顎より上を撮り、特に人物の表情や心理を描写する際に使用。また表情に限らず、重要な情報など確実に見せる必要があるものは、インサートショットのイメージで使う事が多い。
②クローズアップショット(アップ) いわゆる「アップ」のショット。一般的には胸上から頭頂まで映したショット。キャラクターの感情が最も感じられ、視線の先にも意識を向けさせることができる。
③クローズショット(バストショット) 胸より上を撮影したショット。会話シーンによく使用される。手の動きも加わる。(バストショット)
④ミディアムショット(ウェストショット) 腰から頭上を写したショット。現実世界での人と会話する際に最も自然に見る絵なので、最も自然に感じるショット。表情に加え手の動作も映るため、感情も伝わりやすく、コメディー的要素の映像などでもよく使われる。(ウェストショット)
⑤ミディアムフルショット(ニーショット) 膝から上を写したショット。

二人以上で会話しながら歩く、などのシーンで使われる。また、アクションシーンなどで「全身を映すと動きが小さく見えるけどミディアムだと何やってるかわからない」といった際に使われる。

また、西部劇が流行した時代に腰回りの銃を含めた映し方が多用されたため、カウボーイショットとも呼ばれる。(ニーショット、ミディアムワイドショット、カウボーイショット)

⑥フルショット キャラ全体が映っているショット。表情より動作を見せる際に使用される。

【カメラワークに関する主な用語】

用語

説明

カメラワーク

フィックス(Fix) カメラを動かさない事。固定状態。
パン(Pan) カメラを固定した状態で左右に振る事。
パノラミングの略。
ティルト(Tilt) カメラを固定した状態で上下に振る事。
ズーム(Zoom)
:ズームイン/アウト,(ズームアップ/バック)
被写体に対して、画角を変更して遠近する方法。

(右は35㎜→400㎜への画角アニメーション)

トラック(Truck)
:トラックアップ(T.U)、トラックバック(T.B)
被写体に向かってカメラが前後移動する事。

(右は画角35のまま被写体に向かってTU)

ドリー(Dolly)
:ドリーイン/アウト(バック) とも言います。「ドリー」とは台車の事で、実写撮影で「カメラを台車に乗せて動かす」という意味から来ています。

【画角(Focal Length)の違い】

画角(Focal Length)35㎜と100mm の比較です。35mmの方が広範囲のモノが映る反面、アップになると魚眼レンズのように歪んで見えます。MAYAのカメラのデフォルトが35㎜ですが、モデル制作時は100㎜程度にしてモデリングするのが良い というのはこのためです。

※トラックアップ(ドリーイン)とズームインの違い
トラックアップ(ドリーイン)は「カメラ自体を動かす」、ズームインは「画角で被写体に遠近する」という違いです。
見え方の違いとしては、トラックはカメラが前進するため両側の背景も流れていき、走っているような見え方になるのに対して、ズームは文字通り「拡大」する見え方になります。
 
 
フォロー(Follow) カメラを被写体の動きに合わせて動かし、常に画面内におさめるカメラワーク。
フォローパン(Follow Pan) 被写体をフォローしながらカメラをパンする事。付けパンともいう。

【映像制作でよく使用される用語】

用語

説明

カット、シーン、シーケンス ●映像の単位:映像の最小単位が「カット」。カットが集まったのが「シーン」。シーンが集まったのが「シーケンス(シークエンス)」。
※カットをショットとも呼ぶこともありますが、ここでは参考教科書「ディジタル映像表現」にのっとり、最小単位を「カット」、カメラのフレーミングを「ショット」と呼びます。
(詳細は ○映像のルール >●映像の単位 参照)
Vコンテ 絵コンテの次の段階で、絵コンテのコマ絵やラフなモデルを使用し作成した動画。
絵コンテで分かりにくい全体の動きのイメージや尺のテンポ感などを確認するための動画。動画コンテ、ビデオコンテ、プリビズ、アニマティクス などいろいろな呼び方があり、その精度も業界や会社によってまちまち。
ルック(LOOK)、
ルックデブ(LOOK DEV)
文字通り、3DCGモデルの見た目(ルック)を決める工程のこと。シェーダーやマテリアル、テクスチャ等の質感を決めていくこと。
上手(かみて)・下手(しもて) 主には舞台などで使用される用語。客側から見て「左が下手(しもて)」「右が上手(かみて)」と呼ばれる。
これは例えば役者への指示出しの時に「右に寄って」といわれた場合、客側から見て右なのか役者側なのかわからないため、「上手下手」で指示される。
一般的に「下手が下位(弱者)」「上手が上位(強者)」とされ、例えばテレビでも司会が下手、ゲストが上手に配置されることが多い。
映像の用語でも使用される。
イマジナリーライン カット割りにおいて超えてはいけない線の事。対峙する人物の位置関係をわかりやすくする為の線。
ナメ 手前の被写体越しに、奥の被写体を写す事。
フェード 徐々に映像又は音楽が入ってくるのをフェード・イン。反対がフェード・アウト。2つの映像がインとアウトで入れ替わることをクロスフェード。
ディゾルブ 画面の切り替え方法のひとつ。「オーバーラップ」、「クロスフェード」と類語。
イーズイン・アウト 動きの用語。等速で止まるのではなく、徐々にゆっくりになり止まる動きをイーズイン、反対に徐々に加速するのがイーズアウト。
アニメ業界ではイーズイン(徐々に止まる)のことをフェアリングと呼ぶこともある。
リップシンク 3DCGなどで、声に合わせて口を動かすこと。
白フラ(白フラッシュ) 激しい光などを表現する、瞬間的なホワイトインアウト。白コマを1,2コマ入れる。アニメや遊技機映像などで特によく使われる。

 


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