構図,フレーミング

【構図,フレーミング】


■視線誘導と構図

●視線の動き

・グーテンベルク·ダイヤグラム

「グーテンベルク·ダイヤグラム」とは、均一に配置された同質の情報を見る時の、視線の流れの一般的なパターンを表した図式です。
西洋の書籍など印刷物を見るときの視線の動きを現したものです。人間の視線の動きで一番自然なのは上から下への移動ですが、さらに詳細に見ると4つに分かれます。
下記の表の①から見はじめ、②に向かう動きがメインストリームで、③と④はあまり見ない という図式となります。(いわゆる「斜め読み」)※横書きの文章についてです。縦書き文章だと異なります。

この理論で行くと、重要なものは「左上、中央、右下」に配置するのが良いとされます。

・Zの法則

グーテンベルク·ダイヤグラムと似ていますが、視線動作について広告やWebなどで有名な「Zの法則」というものがあります。

これは、「視線は左上→右上→左下→右下の順で視線を移動する」というものです。

これらの視線の動きは、基本として映像にも当てはまります。ゲームのUIなどもこれを意識して制作されています。

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●構図

【配置とバランス】

人間は無意識にバランスを取ろうとします。視覚も同様で、「バランスのとれた配置」を調和のとれた構図として美しいと感じる傾向があります。
画面を左右に分け、「視覚的な強さ」をバランスよく配置することで、調和のとれた構図=美しい構図 と思わせることができます。
(視覚的な強さとは、その要素の重要度や密度、配置、色などで目を引く強さです。)
下の写真では、右の木、左奥の山が視覚的に強い要素です。面積的にバランスが取れるよう配置されています。
 
↓視覚的に強い要素を濃さで表すとこんな感じです。左右でほぼバランスがとれています。
  
また視覚的に重い⇒軽い方に視線が流れると、そこに動きを感じさせることができます。

左右対称の構図

安定感があり落ち着いた配置になり、静かな表現などでも使用されます。
また下の写真のような要素だとパースもわかりやすく奥行を感じさせやすいですね。
 

左右対称でめちゃ怖いシーン(シャイニング)。安定している構図ゆえに静けさを感じ怖さが強調されています。

出展:www.amazon.com

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【被写体の配置場所】

三分割法

画面を上下3つに分け、その交点に被写体(見せたいもの)を配置する構図。
見る人は視点を被写体に向けた後、その対称方向を見ようとするため、適度な動きを感じさせる配置とされます。
ただ交点はあくまで目安なので厳密に守る必要はありません。
 

・センター配置

被写体を真ん中に持ってくる構図。安定感があり被写体をしっかり見せたい場合に有効だが、周りに視線がいかない為、退屈な構図になる可能性がある。

 

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【構成要素を線と面で考える】

構成要素の配置を「線」と「面」でとらえ、配置を考えることで、画面の動きや状況を表現することができます。

・配置の特性

線の配置を変化させるだけで印象が変わります。これは構成物の境界線などに応用できます。

↓左:動きなく安定、調和(退屈) 右:調和、退屈な画面だが活動的
 

↓左:穏やか  右:活動的
 

↓(中央に垂直に線を配置)安定

一定のリズムを崩すと、よりアグレッシブさが増します。
↓左:アグレッシブ  右:よりアグレッシブ

 

・シルエットで画面に動きをつける

被写体の形状はシルエットによって、画面の中に動きを感じさせることができます。
特に奥行きに動き=リズムがあると画面が見やすくなり、飽きのこない構図になります。

 

 

 

 

 

 

風景写真の素材元:photock https://www.photock.jp/


●フレーミング

カメラのフレームで区切り、構図を決めることを「フレーミング」といいます。

・配置&フレーミングによる印象の変化

下の絵は、構成物は同じですが、人の位置を少しを変えるだけで印象が変わります。

↓それぞれ左寄り、中央、右寄りに配置しました。

左寄り:右に空間を置くことで、人物が何か考えている(意識が内面に向いている)ように見えます。

中央:安定して見えますが、画面的には動きが感じられず面白みは少ない印象です。

右寄り:これから左に向かう印象(意識が外面に向いている)印象になります。

 

また、人物の配置を変えずに背景の要素と並びを変えるだけで印象が変わります。

↓規則正しい背景物を入れるとリズム感、安定感や清潔感を感じますが、多少面白みには欠けます。

↓配置をランダムに配置しました。リズムがランダムになり、何かが始まりそうです。

さらに、斜めにしました。これから奥に向かって歩いていきそうな活動的な印象を受けます。

右:さらにさらに、同じ背景で人物を中央に置くと、人物が安定し強い意志を感じます。
 

ちなみに反転すると、帰宅しているように見え、なんだか終わった感を感じます。

これは、人間の視線の動きなどによるものです。
フレーミングや配置だけでこんなに印象が変わります。

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