・デッサン参考

【デッサン参考】


●デッサンがうまくなるコツ

・形状を正しくとらえることに時間をかける
慣れないうちはどうしても細かいディテールに目が行きがちですが、いくら手がかかっていても形状がおかしいと評価が下がります。特に工業製品などすぐに形状狂いがわかってしまいます。「急がば回れ」の精神です。

・輪郭でとらえず構造でとらえる
上記とかぶりますが、モチーフの構造について、個々のパーツがどうつながっているのかなど考慮しながら描くことでより正確な描写が生まれます。特に人物などは成果が如実に表れます。

・構図や作戦に時間をかける
絵としてどういう構図でどう書こうか という計画を立ててから進めた方が良いです。慣れてないうちは描いてたらオブジェがだんだん大きくなった、小さくなった という事が良くあります。大まかなところから描いて、だんだん細かい部分に移行するようにするとあとで困ることが減ります。

・まっすぐな長い直線(縦横)、きれいな大きな円を描けるようになる
これは何回も描いて体に覚えさせるしかなありません。量をこなすと自然と書けるようになってきます。コツとしては手首のスナップで描こうとせずに腕全体を使う事です。

・時々、絵を逆さにするか裏から透かして見る、遠くから見る 
人間の目は形状が狂っていてもすぐに慣れてしまい自分ではわからなくなります。少し見方を変えることで形状の狂いを発見しやすくなります。


●静物デッサン(コップ)の描き方

○なるべく本物を見ながらデッサンしよう

静物デッサンの基礎として コップの描き方を記載します。
本体はステンレス、取っ手はプラスチックです。静物を描くときは、なるべく実際のモノを見て描いてください。写真を見ながら描くのは「模写」に近くなります。
写真だとレンズを通してみる為、歪んでいる可能性や、本物がないとわからない形状もあるからです。実際、上の写真だと底が小さく見えますが本物はほぼ円柱です。

○デッサンの計画を練る
いきなり描き出すのではなく、まずはどう描いていくか計画を練ります。
構図、質感表現、空気感表現などについてどう進めていくかを考えます。今回モチーフは一つなので、構図はそこまで難しくありませんので省きます。

一つの絵として考え、絵としてどこを見せたいか、何を表現したいかを考えます。

○形状をシンプルに考える
まずはコップの形状構成をシンプルに考えます。このコップは円柱に台形の立方体がくっついています。
そう考えることで、どこから光があたっているのかもシンプルに考慮できると思います。光源が多数あり決めにくい場合は、自分で方向を決めてしまって少々演出してしまっても良いです。

固有色を意識する:ものそれぞれに色を持っています。これを「固有色」といいます。プラスチック部分は黒、ステンレス部分はグレー(シルバー)です。何か黒いものが映りこんでいてもプラスチックの黒よりは濃くはなりません。

ステンレスとプラスチックの質感の違い:ステンレスなどの金属を表現するには白黒のパキッとしたとしたコントラスト、エッジをいかにシャープに見せるかです。加えて映り込んだものをどこまで描きこむかも考慮が必要です。対してプラスチック部分は鈍い光沢が全体に伸びており、エッジは鋭角ではありません。

絵全体の黒白配分:一番黒いのはプラスチックの影部分、一番明るいのはエッジの光沢部分、と決め、そのレンジの中で絵全体の白黒の配分を計画します。

手前と奥の空気感:一番手前は取っ手の角。描きこめばその分密度が増し目を引きます(=手前に出てくる)。描きこみ具合でも手前奥の表現ができます。反対に奥にあるものを精密に描きすぎると悪目立ちしますので注意です。

接地面:床との接地面の境界をシャープにし接地感を出すと空間が表現でき、より立体感が増します。加えて、机とステンレスにお互いが反射している表現も質感表現に有効です。コップの接地面が緩やかなカーブになっているのも表現しないといけません。これらは少しの手間ですごく見栄えが良くなります。

回り込みの表現:ステンレス面の左右境界など、輪郭から若干光が回り込んでいます。これを表現することでより立体感が出てきます。映像で言う「フィルライト」的な役割です。

…等々です。

↓明度をざっくりつける

↓床の反射と映り込みを追加

上記はデジタルでざっと描いたものですが、光の方向や素材の違いが感じられると思います。

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●コップ形状の描き方

ステンレス部分の形状の描き方について簡単にまとめました。工業製品は形状が決まっていたりルールの上で成り立っているので、しっかり見ればそこまで大きな狂いは出ないと思います。
最初のうちは鉛筆などを使って各パーツの縦横の比率など、おおよそ測って描いてください。
また円を描くのに弧が描きにくい時は、紙を回して自分が描きやすいようにやってください。

①中心線を描く: この線画すべての始まりです。歪んでいると全てに影響するので、まっすぐ描いてください。

②中心線と平行に左右の線を描く:中心から等間隔で左右に描いてください。鉛筆などで測ってもいいです。中心線と同様に歪むと大変なので慎重に。

③底面の線(直径部分)を描く:これが底面の直径になります。この線を下に描きすぎると、底面が画面下ぎりぎりになってしまいますので気を付けましょう。

④底円を描く:弧を描くのが苦手な人は、紙を回転するなどして描いてください。利き手により描きにくい向きがあります。

⑤高さを決める:コップを真横から見て、縦横比を合わせてください。(パースが付くため多少縦がつぶれるのも考慮してください。)この高さで印象が変わってしまいます。

⑥左右の境界線をパースをつけて描く:左右が歪まないよう慎重に。

⑦上面円を描く:底面円より目線から近いため、パースが付き円はつぶれます。

 

【豆知識】:楕円は左右は同じ、上下も同じ幅です。特に上下幅の間違いをおこしやすいので気を付けましょう。

 

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